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予備校地理講師兼進学塾講師・山岡信幸のブログです。
2018 立命館(全学部2/4実施)地理 コメンタール

地形図の読図と系統地理2題。地誌の大問なし。2/3日程と違い、ちらほらと「毒問」も散りばめられた厳し目のセット。過去問と比べて解答数が少なめなのが救い。まあ、本学の過去10年分の中で見れば、2/3が易しすぎるともいえる。Ⅰの読図であまり時間を取られずに、落ち着いて最後まで取れるところをしっかり取りたい。


 地形図の読図。高知県中部の仁淀川上流。
「野老山」は「ところやま」って読む難読地名。
埼玉の所沢に「野老(やろう)ゴールデン」という地ビールがあるが、
これは所沢をかつて「野老澤」と表記したことが由来。野老(ところ)とはヤマノイモの一種らしい。
ところで立命館の読図問題は1〜4日のうち、どこかの日程で出る。2013年以降を調べると、
13年=1日、14年=3日、15年=3日、16年=1日、17年=2日、18年=4日
というわけで、どんな規則か分からん。多分ランダム。
〔1〕等高線を見て縮尺を決めるという基本問題。
  ここをミスると、〔3〕もヤラレる。
〔2〕なんじゃこりゃ!と多くの受験生が嘆いたであろう無理な出題。
  UTM図法の「第53帯」
  そりゃあ確かに一部の教科書にはUTMの経度帯が6度ごとであることは載っているが…
  (ちなみに拙著『地理B一問一答・完全版』にも「6度」を答えさせる明治大の問題が載っている)。
  それを手掛かりに考えてみる。
  第1帯が東経0〜6度、第2帯が6〜12度…だとすれば、
  「第53帯」は、312〜318度。
  日本の経度は東経123〜154度だから、まるで数字が合わない。
  でも、本初子午線が基準でないとすれば、
  あとは180度線しか考えられないから、
  312〜318から180を引いてみると132〜138度でビンゴ。
  この「第53帯」の中央は、(132+138)÷2=135。
  なーんだ。日本標準時子午線じゃないか。
  …と試験中に推論させる問題??
〔3〕隧道はトンネルのこと。〔1〕が出来てればただの掛け算。
  実際の寺村隧道をググってみると、
  「長さ572m」ということで、当たらずとも遠からず。
〔4〕 (1) あとの(3)で「S字形に流れている」と言ってるのだから、
  なんだか矛盾している気にもなるが、
  大凡で見れば右下に向かっている。
   (2) 氷河なんか有り得ないんだから、U字のはずはない。
   (3) 英語のmeander
〔5〕Y・Y’2地点の標高だけで選べてしまうのは如何なものか。
〔6〕もちろん、尾根と谷を見ていく問題だが、
  「山地の県界や市町村界は大抵、分水嶺に引かれる」
  と分かっていれば、ヨリ楽に選べる。
〔7〕こういうのを「日向集落」と云う
   (と、私の講座テキストには載っている)。
〔8〕印刷上やや見づらいのでは?と心配。
  (手元の問題用紙画像ではほとんどわからないので、「地理院地図」で確認した…)。
〔9〕(1) 薄く着色された道。
   (2) 直線で結んでから少し丁寧に標高を確認。
   (3) ダムの構造までは分からない。
   (4) ただの「文」はあるが、これは小中学校。
   (5) 電子基準点は三角点の上にアンテナが付いた奴。
   (6) まあ、こんな斜面にあるんだから…。
   (7) 山頂部をさっと確認すればよかろう。


 エネルギー資源。2014年2/2日程 Ⅱに「世界の鉱産資源」の出題があるが、頻出とはいえない。
ヤマをかけるとこう云う時に苦しい。まんべんなく対策するしかない。
〔1〕A −− 「遺骸が変性」で思い出して欲しい。 
   B −− 「波」などの別解も考慮してみたが、
     「長らく人類の主要な…」に合わない。
     もちろん「原子」はまったく合わない。
   C −− 自然から得られた形のまま、ということ
   D −− コークスの他に木炭も。どっちも蒸し焼き。
   E −− 事実上、永続的に使える、ということ。
   F −− 「セブンシスターズ」なんていう別解も考えられなくはないが、
     それはある意味固有名詞だから、一般的な表現で。
〔2〕日本で言えば高度経済成長の始まり頃。
〔3〕えーっ?こんなの出すんですか?「ランス潮汐発電所」「ランス川」の方を聞くのだったらまだしも…。明石家さんまも吃驚。
〔4〕 ① −− 火力中心→原油・天然ガスなど豊富な国
   ② −− その他には地熱が含まれる→火山多い新期造山帯の国
   ③ −− 原子力中心→あの国しかない
   ④ −− 水力中心→イタイプダムなど。原子力もやってる。
   ⑤ −− 水力と原子力→地形的に山がちな先進国
〔5〕いろいろ考えられるので、ちょっと書きにくい。
〔6〕これは基本の略称。
〔7〕意外と出てこない単語かも。ガソリンに似た透明な液体。
〔8〕これも難しい。採掘時に大量の水を使うことから考える。


世界の食文化。標準的な設問。〔3〕の作物、〔4〕の数値などは学習上大切。
〔1〕 A −− でも水牛は関係ないから食ってもいいらしい。
   B −− なぜ禁忌になっているか諸説あるけれど、
     ムスリム的には「クルアーンに書いてある」以上詮索しない。
   C −− 「食品」とあるから「〜フード」とした方が良い。
   D −− イスラム暦の9月
   E −− レイザーラモンHGの好物。
   F −− この問題の答え、なんだ?
     なお、チャパティは窯ではなく鉄板で焼く。
〔2〕 X −− ベトナムの旧宗主国というヒントを読み落さないように。
   Y −− 麻婆豆腐とか。内陸の盆地。
   Z −− 「この川の名前が分からない」「なぜ?」
〔3〕 イ −− 北京料理ではマントウなどで使う。
   ロ −− 人口支持力の高い作物
   ハ −− サリンジャーが捕まる。
   ニ −− ビールだけじゃなく、ウィスキーも。
   ホ −− ケニアやタンザニアでは、ウガリの材料になる。
      粉にして練って蒸して食べる。
〔4〕 甲 −− 乾燥気候と湿潤気候の境界でもある
   乙 −− アジアの稲作地帯と畑作地帯の境界。
〔5〕その国の国籍を取ってしまうと「華人」
〔6〕黒い土壌が分布する。
〔7〕ドイツって言いたくなるのは山々だが。あの人口には勝てない。
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